談合 [その他]
昨日、テレビで細木さんが 『談合は悪くないが、汚職が悪い。』 と言っていました。
談合は確かに、良いことではないけれども、世の中にとっては必要悪かもしれない。
高値安定や誰か一人だけ得をするシステムは良くないが、適正価格でのシュワリングであれば問題ないのではないだろうか?
以前談合していたある会社の人が言っていました。
『 悪いことをしていたつもりは無い。すべての会社が平等に仕事を受注するシステムで、必要なものだ。』 と、
確かにそうだ!(すべてがそうだとは言わないが。)
競争入札がもたらすこととは何だろう。
確かに価格は安くなるだろう。
でも、受注を取りたい為、必要以上に安くなってしまわないだろうか?
企業努力により出来るだけ安くすることは大事なことだ。
しかし、度が過ぎれば企業体力を弱めてしまい、従業員の雇用や新しい技術の開発、などにまで影響が出てくるのではないだろうか。
その結果、質を落としてしまい。結局、損をするのは消費者なのではないだろうか。
動物病院の世界にも談合はあった。
フィラリアやワクチンがそうだ。
今は、公正取引委員会の勧告によりそれは出来なくなった。
人間の世界では医療費は一律だ。
それはそれで問題なのだが、予防等の誰がやってもそんなに差が無いものは、やはり一律の方が良い。
人医の世界はすべて一律で、動物の世界は一律ではいけないというのは、どちらもなんか変ではないだろうか。
おそらく、公正取引委員会は動物病院を医療とは見ないで、サービス業と見ているのだろう。
動物病院では、広告の規制や診療モラルについては、医療だと言われ。
税金や料金設定では、サービス業だと言われる。
あまりにも理不尽ではないだろうか。
この辺の矛盾は獣医師会にがんばってもらわなければいけないのだろう。
でも、無理だろうなぁ。
今の日本獣医師会は開業獣医師のことなんて考えてくれないんだろうなぁ。
なんか自分たちの利権しか考えていない様に思えるのは、僕だけだろうか?
あんまり言ってしまうと怒られそうなのでこの辺で。
話しを戻すと、やはり医療であれば、予防は一律。 治療は自由診療で良いのではないか。
こうすれば、変な価格競争はなくなります。
そして、競争は技術だけになり、多くの先生は自分の技術を磨くことに力を注ぐでしょう。
この事は、技術の無い獣医師の開業を少しはなくすことが出来るのではないだろうか。
でもこの話は絶対にまとまらないと思います。(いろいろな理由で。)
もうひとつ話を戻します。 談合です。
このように考えれば談合のすべてが悪いとは言い切れないのでは、無いだろうか?
ただ、これが、一部の政治家や知事、官僚だけが得する仕組み(汚職)に利用されてしまったのはやっぱり良くないことだと思う。
診察費未払い問題 [お仕事(診察)]
今、診察費の未払い問題が話題になっている。
動物病院では、かなり以前からの問題だ。
未払いの無い動物病院はおそらくないだろう。
多い病院では、1割近いと聞いたこともある。
世の中では、給食費も払わない人が沢山いるという。
こんな人だったら医療費も払わないだろう。
妙な納得をしてしまう。
どうして、払わないのだろう。払うお金がないのならわかる。
でも、そうではないのだという。
パチンコをするお金や贅沢をするお金はあるというのだ。
どういう神経をしているのだろうか? 理解に苦しむ。
ゴネれば払わなくてもいいと思い。ゴネ得を決め込んでいるのだろう。
でもこれだけは許せない。これだけは認める訳にはいかない。
お金が無いのであればしょうがない。月々1千円づつでも100円づつでも払っていただければそれで良い。
たとえ何年かかってもそれで良い。無理の無い金額を毎月きちんと払っていただければそれでいいのだ。
それ以上取り立てようとは思わない。どうしてもお金がなければ病院に来て、『今月はお金がないので払えません。』 と言ってもらえれば、それでもいい。
ようは気持ちの問題である。
しかし、最初からゴネ得を決め込んでいる人にはそうはいかない。
何が何でも払っていただきたい。
これも、気持ちの問題である。
でもどうして動物病院は以前から未払いが多いのだろう。
基本的にやさしい先生が多いからなのだろうか。
ボランティアと思われているのだろうか。
儲かっているから、そのくらいの金額で文句は言わない。と思われているのだろうか。
どれも、わからなくは無い。
現実、僕も訴えたことは無い。すべて泣き寝入りだ。請求書は出すが、それ以上のことをしたことは無い。
しかし、いつでも訴える用意はしてある。顧問の弁護士を頼んであるので、いつでも相談でき、用紙に記入しFAXすれば、それで済むのだ。
でも、できれば依頼はしたくない。そして、おそらくしないだろう。
訴えると、自分のこころが病んでしまう。気分は最悪である。
仮に、お金を払ってもらえても全然嬉しくない。
どうしたらいいのだろうか?
話は変わるが、今、人の医療費の未払いが問題なってる。
あれは、本人負担の3割が払ってもらえないということだ。
だから、払ってもらえなくて3割引である。7割は保険から支払われているのだ。
まぁー。利益は出なくても赤字にはならないのではないのだろうか?人医の利益率はわからないのでなんともいえないが。
しかし、動物病院の未払いは10割なのだ。
完全な持ち出しである。これは、けっこう痛手である。
人の病院みたいに30%OFFならあまり気にしないのだけれど!!
価格破壊 [お仕事(診察)]
価格破壊
一般的に、消費者にはありがたい事だろう。
しかし、過度の価格破壊はその業界を衰退させます。
ひいては、消費者に不利益をもたらすでしょう。
その価格が本当に適正な価格かどうかは、非常に判断が難しい。
そのもの1個の原価に対する価格なのか?その事業全体に対する価格なのか? どちらかによっても違ってくる。
動物病院は自由診療である。
薬の値段も、注射の値段も自由に決めることが出来る。
以前は、いけないことなのだが各地の獣医師会である種の取り決めが行われてきた。今は独禁法に接触するので表向きそれをやってはいけない。
それは、それで良い事だと思う。やはり談合はよくない。
しかし、ダンピングはいけない。
動物病院の経営において、やはり予防、 例えばフィラリアやワクチンは経営の基盤となり、安定した利益が見込める。利益率も悪くない。
そして、高度医療になればなるほど赤字となる。
いわゆる、勉強して新しい器械を買えば買うほど赤字になるということだ。
なんだか釈然としない。
飼い主はより高度な獣医療を求めてくる。人間と同じ医療水準を求められることもめずらしくない。
しかし、それに見合う対価(治療費)は払ってくれない。
だから、最初から利益を見込んで器械を買ってはいない。
ある種の使命感であり、自己満足なのだ。
より高い獣医療を提供し、一人でも多くの動物を助けたい。
青臭いが、多くの獣医師はそう思ってがんばっている。
ならば、その器械のお金は何処から出てくるのだろう。
そうなんです。予防で得た利益が設備投資に回っているのです。
だから、設備投資に、勉強に熱心な獣医さんは意外と借金は持っていても、貯金は持っていないのです。
では、勉強しない獣医さんはどうでしょう。
設備投資しないので、予防で得た利益は充分に残ってしまいます。
あえて、利益率の悪い高度医療をしなくても、予防にだけ力を入れれば、十分な利益が得られます。
だから、周りの病院より少しでも安くして、予防の患者さんを集めようとします。技術が無い分、病院の概観とスタッフの笑顔と安い予防費用で患者さんを集めます。
良く、ネットで評判になっている病院はこんな病院が多いです。
これが動物病院の価格破壊です。
最近ではこの利益率の高い部分にだけに目をつけ企業病院の参入が相次いでいます。
このままでは多くの一生懸命な動物病院は経営を圧迫され、経営がいきづまってしまうでしょう。
特に、これから多くの夢と希望と借金を持って、開院される若い獣医さんにとってはかなりの痛手だと思います。
医療の世界に技術の競争はあっても、価格の競争はあってはならないのかも知れません。
どこまで言うべき、言わざるべき! [お仕事(診察)]
久しぶりの更新です。
半年間ほど心が病んでました。
自信を失いかけていました。(失っていました。)
不安でした。
そんな状況ではブログの更新なんて出来ません。
何を書いても愚痴になります。
今でもそうです。少しは落ち着きました。
でもまだまだです。
そんな中で、また愚痴になりそうですが、
よく医者の世界で言われます。同業者同士のかばい合い。
先輩の先生によく言われます。
同業者の悪口を言ってはいけない。他の先生の診断を批判してはいけない。
ある意味良く判ります。間違っていないと思います。
ちょっと遠くのある病院。患者さんが多いと評判の病院。 の話。
まず転院の患者さんに、
『なんで最初からうちに来ないんだ。だから治らないんだ。』
診察はこの言葉から始まるそうです。
どういう経過なのかも、聞きもしないで!
きちんとした診療をしていても、最初からすべての病気が治るわけないのです。
その状況から、可能性の高い病気から治療していきます。
だから、最初にきちんとしたプロセスをとっていれば、2番目の病院は比較的楽に治療できます。そして治る確率も高いのです。
だから、最初の病院の悪口を言ってはいけないのです。
気をつけてください。
流行っている動物病院の一部はこのような手法を取っています。
まず相手をどん底に叩き落して、それから、この病気を治せるのは自分だけだと、相手に信じ込ませ。 そして、自分(自分の病院)だけがこの子(動物)を救えるのだと飼い主に暗示をかけてしまうのです。
これは良く新興宗教が使う手口です。
こんな経験ないですか?
冷静に考えてください。そんなわけないじゃないですか。
しかし、明らかに誤診、技量不足、医療ミス。
この場合どうしたら良いのでしょう。
推測でものを言ってはいけません。
でも、目の前に証拠がある場合どうしたらいいのでしょうか。
飼い主から診察の依頼を受けて、お金をもらって診察しているのです。
ですから、きちんと診察する義務があります。
でも、すべてを明らかにしてもいいのでしょうか。
前の病院の誤診を暴くことになります。技術不足を指摘することになります。
これを言わなければ飼い主に嘘を言うことになります。
では、どうしたらいいのでしょうか。
どこまで言うべきなのでしょうか。そして、言わざるべきなのでしょうか。
動物病院は、一般の人が思っている以上に各病院の技量の差は激しいです。
研修医制度もありません。何十年も前に取得した獣医師免許は更新もなく、今でも有効です。
動物病院を開院するのに、研修の必要性もありません。技術の認定もありません。いつ取ったか解らない獣医師免許1枚あればいいのです。
こんな世界なのです。
ですから、えっ! と思うことは珍しくありません。
獣医師としての資質に問題のある事も多々あります。
ある動物病院の口癖
『この病気は何処に行っても治りません。それでも治したければ大学病院にでも行きなさい。』
自分の判らない病気はすべてこう言うそうです。
そして、この地域では、近くに大学病院はありません。
でも実際、たいした病気でないことが多いです。
こう言う事で、飼い主をあきらめさせ、転院を防ぎ、自分のボロが出ないようにしているのです。
ある意味賢いです。この先生、公務員を早期退職制度で退職しました。若くはありません。臨床経験もありません。でも安いんです。でも設備と技術はありません。
はっきり言って迷惑です。まじめに設備投資して技術を高めようとしている獣医師からすれば、大迷惑です。今すぐ辞めてほしいのが本音です。でもどうしようもありません。免許がある以上。
そして、そういう中で見殺しにされる動物達はたまったもんじゃありません。これは正に犯罪に等しい行為だと思います。
だったら、獣医師の倫理観とは、このようなことを言うことなのでしょうか?それでも、言わないことなのでしょうか?
動物にやさしい手術 [お仕事(診察)]
動物にやさしいとは何だろう。
それは、より安全な手術であること。
できるだけ痛みをコントロールした手術であること。
そしてできるだけ少ない手術回数で早期に回復させてあげること
だと思う。
人の医療でも同じだろう。
それは手術前にその動物の状態をできるだけ詳しく把握することから始まる。
その動物が手術に充分耐えられるかどうか判断するのだ。
そのためにはいろんな検査が必要となる。
例えば血液検査やレントゲン検査。
手術中にちゃんと血は止まるのか、麻酔はちゃんと覚めてくれるのか、麻酔中にトラブルは起きないか、事前に検査して調べる。
麻酔をかけたら、その動物の状態をなるべく詳しく正確に把握することが大事だ。
麻酔中の動物は何が起こるかわからない。
突発的にいろんな事が起こる。
それをなるべく事前に察知し、何か起こる前に対処していく。
これは特に重要で、場合によっては手術を中止する決断をしなければならないこともある。
このためには、高性能の麻酔器と生体監視モニターが必要となる。
また、以前までは難しかった血液凝固系の検査も手術前に出来るようになった。
そして最も大切なのは、獣医師及びスタッフの技量。
そのために、獣医師は常に新しい知識と技術を勉強し続けなければならない。
今の獣医学は日進月歩で進んでいる。
少しでも立ち止まってしまったら、新しい知識から取り残されてしまう。
日々勉強し、新しい手術方法の習得に励まなければならない。
そして、手術設備もどんどん進化し、便利なものが開発されている。
電気メスや超音波メス、手術用のドリルや手術用顕微鏡など、無ければ手術ができないものではないが、安全で正確な手術の為には必要なものだ。
そして、なるべく動物の痛みを取り除くことも重要だ。
誰だって痛いのはいやだ。
それに、痛みがあることでストレスがかかり、回復が遅くなる。
今まで動物病院では、痛みをコントロールすることはあまりされてこなかった。
でも、今は違う。
『ペインコントロールをしなければ、動物虐待だ。』 とまで言われるようになった。
これが、動物にやさしい手術だと信じている。
当たり前のことだが、以外とこの当たり前のことが出来ていない。
特に田舎ではそうだろう。
これは獣医師だけの問題ではなく。飼い主にも問題があると思う。
何が正しのか、何が間違っているのか、飼い主も勉強して動物病院を見分けなければならない。
そうしないから、獣医師を甘やかして、勉強しない獣医を増やしてしまう結果となるのだ。
どんどん飼い主さんにも勉強してほしい。
そして獣医師にどんどん質問をしてほしい。
その中で何が正しくて、何がごまかしなのか、正しく見定めてほしい。
それが、これからの獣医療全体の質を上げることにつながるのだと思う。
ドックフード [お仕事(診察)]
犬にはドックフードだけあげていればいいのか
それだけで健康は保てるのか?
10数年前、盛んにドックフードを進めた時期があった。
人間の残飯からドックフードへそれなりの効果はあったように思う。
明らかな栄養失調は減った。
そのとき ドックフード神話は生まれた。
『ドックフードだけ食べさせていれば大丈夫。
』
でも本当にそうなの? 最近疑問を持つようになってきた。
昔はこんなにアレルギーあったかな? 結石あったかな? 癌もこんなに多かったかな? 自己免疫性の病気も多かったかな?
いろんな事を思うようになってきた。
確かに、医療技術が進んで診断ができるようになった。長生きするようになったので癌が増えた。
そうなのかもしれない。
でもそれだけ
本当に
最近ドックフードに入っている添加物が問題だと言われ始めた。
実は、ドックフードにはびっくりするような添加物がいっぱい入っている。
以外と知られていない。
おそらく、ドックフードの製造過程を見たら誰も自分の犬にはあげたくないと思うだろう。
今は、原材料にもこだわった、添加物も最小限のドックフードがいろいろ発売されている。
それでも、限界はあるだらう。
あるメーカーに添加物の事で問い合わせをした事がある。
抗酸化剤についてだ。
簡単に言うと、抗酸化剤が体に悪いことはわかってる。しかし、抗酸化剤を入れないとフードは傷んでしまいもっと体に悪いものになってしまう。だから自信を持って添加している。
と言う、回答だった。
確かにそうだろう。間違ってはいない。
でも、これがドックフードの限界なのだ。
考えてみてほしい。
1ヶ月前に開けたポテトチップスを食べることが出来ますか?
僕は食べたくはない。多くの人はそうだろう。
では、1ヶ月前に開けたドックフードを自分の犬に食べさせることが出来ますか?
ほとんどの人はイエスだろう。でもおかしくないですか?
また、毎日、カロリーメイトだけで健康に暮らせますか?
おそらく、栄養失調にはならずに生活できるでしょう。
でもそれだけでいいのですか?
考えれば考えるほど疑問が出てくる。
最近、犬の食事指導をするときに壁にぶつかる事が多くなった。
教科書通りの食事に変えても(獣医療法食)いっこうに改善しない。
迷ったあげくに、最後は手作りにしてもらっている。
それも、細かい指導はしない。とにかくドックフードをやめてもらうこと。
これが以外と調子が良い。
不思議である。
今までいったい何をしていたんだろうと落ち込んでしまう。
それまでは、あれはだめ。これはだめ。ドックフード以外は絶対だめ。
といっていたのが、『食べちゃいけないもの以外は何でもどうぞ。』と言っている。
ただし、人間と同じ感覚で作ってはいけないので、犬の手作り食の本を1冊は読みなさいと言っている。
それだけだ。
それだけで問題が解決してしまう。
やはり考えさせられる。
飼い主さんが言うには、
『大変だが、犬は喜んで食べてくれるので、それまでのだめだめ言っていた時にくらべればストレスが減った』 そうだ。
はたして、ドックフードは
飼い主の為 犬の為 なのだろうか
動物病院は季節労働者? [お仕事(診察)]
動物病院は忙しい時期とひまな時期の差が激しい。
どうしても4月 5月は ばたばた してしまう。
狂犬病、 フィラリアの検査と予防 混合ワクチン。
この時期にかたまってしまう。
病院のキャパも スタッフもこの時期に合わせなければならない。
この時期だけのアルバイトと言うわけにはいかない。
12ヶ月均等に忙しければもう少し効率の良い経営ができるのだが。
その割に単調な仕事が多く、誰がやってもあまり変わらない。
採血
注射
採血
注射
おもしろくない。(仕事に文句をつけてもしょうがないのだが。)
自分でないとできない仕事をしているときは、やりがいもあり楽しいのだが、そうでなければ、モチベーションが落ちてしまう。
わがままを言っているのはわかっている。 しかし………
そうは言っても、この時期に年間の収入の3分の1ほど稼いでしまう。
予防の患者さんに感謝。
この時期の収入で、高額な医療器械を買っているようなものだ。
高額な医療器械は高ければ高いほど赤字だ。
1000万の器械を買っても、その器械が1000万稼いでくれる訳はない。
税理士からは 『どうしてわざわざ赤字とわかっている器械を買うのですか?』と不思議がられる。
でもしょうがない。医療の質を上げるためには必要なのだ。
一生懸命がんばっているほとんどの動物病院はそうしている。
勉強すればするほど、あたらしい器械がほしくなる。
勉強したことを、役立てようとすればするほど赤字になる。
なんか釈然としない。
設備投資した分を診療費に反映できれば良いのだが、そんなことをしたら診療費はいくらになるのか見当もつかない。(相当高くなります。)
だから動物病院は高度医療になればなるほど赤字である。
動物病院が儲かるこつは簡単だ。
勉強をしない。 器械の設備投資をしない。 予防に力を入れる。
飼い主さんを決して怒らない。
わからない病気は言葉巧みにごまかすこと。
そして、病院をきれいにして、スタッフは愛想良くすること。
こんなとこだろうか。
最後以外はまるで反対の事をしている。
儲からない病院の典型みたいなものだ。
多くのメディアへ露出の多い動物病院は問題があると聞いている。
中には良い病院もあるし、何でこの先生がでてるのということもある。
しかし、何とか24時という番組の常連の動物病院が近くにあるのだが、地元の人は誰もいかない。
知り合いの先生に番組への出演依頼がきたそうだが、取材経費として、うん十万円の支払いを求められたそうだ。
所詮あの手の番組は宣伝。
私はすべての病気を治せます。とか 動物の言葉がわかります。とか
そんなのに騙されてはいけない。
僕の一番嫌いな言葉は ”偽善” 。
人間誰しも欲はある。 欲のない人間はいない。ただいろんな欲があるだけだ。
それを、さも自分には欲がないといっている人間は信用できない。
きれい事を並べる人間は裏で何を考えているかわからない。
でも最近ネットを見ていると、動物病院に求められているものは、きれい事と偽善のような気がする。
僕の根性の方が曲がっているのかもしれない。
今一番大切なものは、自分の家族を含めた自分の生活。
当たり前じゃないですか。
しかし、生活を犠牲にしてでも、動物のために仕事をします。と言っている人もいる。
ある程度はみんなそうしている。でも、あまり熱すぎるとそれは、神様か偽善者かのどちらかだろう。
ぼくは神様にはなれない。
ただ誤解しないでほしい。仕事を生活のためと思っているわけでも、仕事が嫌いなわけではない。
仕事は好きだし、動物を助けてあげたいという気持ちは常に持っている。
ただ自分にも限界はある。
常に思っていることは、納得のできる仕事をすることである。
それが、動物のため、飼い主のためになると思っている。
常にいい仕事をするためには、自分の体調も維持しなければならないし、ストレスもためないようにしなければならない。
遊びもするし、酒も飲む、きれいな女性も大好きだ。
獣医師としては批判をあびそうだが。
文句あっか
僕は自分自身 人間くさい人間でありたいと思っている。
良いことも 悪いことも。
聖人君子には、なれるわけもなく。 なろうとも思わない。
僕は、ただの ひとりの人間
院長の仕事 [お仕事(診察)]
しばらく更新していない。
とにかく忙しかった。
出張も多かった。書く暇が無かった。
根っからの理系人間であるため、もともと文章を書くのは苦手な方だ。
だから、ひとつの記事を書くのに結構時間がかかる。
実は2つほど書いたのだが、ひとつは時間切れ(何時間も書きっぱなしにしていた。)ひとつはネットの調子が悪くアップロードできなく没。
そんなこんなで今になってしまった。
なぜ忙しくなったかと言えば、それはスタッフからのクレームだった。
最近院長仕事しない。診察室に下りてこない。(診察室は1階、院長室は2階です。)
こんなクレームが
別に遊んでいる訳ではない。(たまにはネットしていましたが
)
院長室でちゃんと仕事はしている。ほとんどが事務仕事だ。
経理全般自分でしているため、結構いろんな仕事がある。
日々の帳簿、月の帳簿、確定申告の用意。
新しい器械購入の為のお金の調達。銀行との折衝。
ネットでの、また他の先生からの 情報収集。 などなど
また発表症例のまとめ。 セミナーの予習。 など獣医学のお勉強。
最近の仕事のごく一部です。
そして日々の診療。
時間が足りるわけない。
だから継続の診療など、いなくても任せられるものはお願いして、降りていかなかった。
どうしても院長診察の患者以外は診療はお願いしていた。
何かあったら呼んで。 と言っていた。
そしたらクレーム。
まずはスタッフ。
最近院長仕事しない。
次に患者さん。
最近先生いないね。儲かりすぎてやる気ないんじゃないの。
そんな事はない
。ちゃんと仕事しています。
病院にいなくてもセミナーに出ています。
ただ少し仕事の内容が変わっただけです。
開業当初は全て自分ひとりでやっていた。
でも今はスタッフがいる。そのためのスタッフでもある。
今も全て一人でやるのなら、スタッフはいらない。
お給料払う必要もない。
自分ひとりでは処理できない仕事量になったからこそ、スタッフを雇ったのだ。
まずは受付。
次にAHT。
自分でなくても良い仕事は次々にスタッフに任せていく。
そして獣医師としての仕事をより多くしていく。
そして、獣医師としての仕事だけでも処理できなくなってきた。
だから、獣医師を雇った。
今、自分にしかできないことは経営者としの仕事だ。
だから、やたら事務仕事が多い。当然診察に出る時間は減る。
そんななかでのクレームである。
ちょっとめげた。
これ以上どうすればいいのだろう。
しかし、動物病院の基本は日々の診療であり、患者さんの満足度を上げることである。
いくら高い水準の獣医療を提供しても、患者の満足度が上がらなければ本末転倒である。
仕方なく、外来診療中はなるべく診察室にいる。
おかげで、事務仕事は溜まるいっぽうだ。
そのしわ寄せは、休診日と夜間。
最近の休診日は一日中事務仕事だ。
もうそろそろ家庭内の不和が起こりそうだ。
ストレスも溜まってきた。
どうしよう。
とろろで、院長の仕事って何だろう。
社長の仕事は会社の経営方針を決めることで、何かあった時に、全責任を取ることだと思う。(細かいことはいろいろあるのだろうが)
では院長の仕事は同じではいけないのだろうか?
やはり、毎日外来に出て患者さんとお話しなければいけないのだろうか。
ここで、あれっと思われましたか?
そうなのです。患者さんとのお話です。
ここで、診察をしてしまうと、他の獣医師の仕事が無くなってしまうので、あくまでもお話です。また、そうしないとその獣医師の患者さんからの信頼度も上がりません。
だから、基本的には、
最近どうですか?
変わったことない?
太ったね。 やせたね。
こんな会話をしています。
これも院長の仕事なのだろうか。
なんかホストみたいと思ったのは、僕だけだろうか?
医療器械の値段 [お仕事(診察)]
医療器械の価格っていったい何なのだろう。
定価は在って無いような物だ。
定価を聞いただけではその器械の本当の値段など解りはしない。
いま新しい器械を入れようとしている。現在、デモ中である。
人間の新生児、小児用のもので、かなり高性能なものである。今まで使っていたものと比べると比較にならない。
うちみたいな田舎だと、市立病院クラスでないと導入されてないらしい。(業者談
)
かなり気に入ったので見積もりをお願いしたのだが、一枚目を見てぎょっとしてしまった。
かるく ポルシェが買える。
その表情を見て業者さんが一言。
『あくまでも定価見積もりです。』
そして2枚目を見ると値段が半分ぐらいになっている。
それでも高いが、バーゲンでもないのに50%offである。
だったら最初からその値段にしておけばいいのに。 と思ってしまう。
それでもベンツが買えそうなので、難色を示していると、
(別に車がほしいわけではない。比較対照なので念のため)
『ここから社内でもう少し検討します。』 と業者さん。
どうもここから交渉らしい。
いったい医療器具の定価って何なの?
わけが解らない。
そしてその後の交渉で、値段はさらに落ちていく。
落ちる単位は10万円単位。
最終的には100万円ほど値段が下がった。
いったいこの器械はいくらなの。 そう言いたくなってしまった。
そこで少し考えてみた。
動物専用の器械ではそんなに極端な例はない。
人間の医療器械ではたまにそんな事がある。
では医師と獣医師が器械を買うときに何が違うのだろう。
ここからは推測である。
獣医師が器械を買うとき、ほとんどは自分のお金で買う。
だから良いものを1円でも安く買いたい。
接待やバックマージン、裏金などは必要ない。
そうしたら医師はどうなのだろうか。
内情は知らない。
だから、テレビドラマを参考にすると、
当然、器械を買うときに担当の医師がお金を払うことはほとんどない。
病院のお金か、公立病院では税金である。
ならば、器械を安くしてもその医師にはまったく関係ない。
接待をしてもらったり、バックマージンがあった方が得である。
(お医者さん間違っていたらごめんなさい。)
そのへん、業者も心得ているのでそのような解りにくい価格設定になっているのではないのだろうか。
なんとなくそう思ってしまった。
当たっているのか、間違いなのかは解らない。
でも、なんか変である。
スタッフ教育 [お仕事(診察)]
スタッフの教育は頭が痛い。
いつもどうしたら良いか迷ってしまう。
特に新卒の獣医師の場合なおさらだ。
昔は、見て覚えろ。 技術は盗め。 だった。
今はそうはいかない。
何か言うと、 教えてもらってません。
わかりません。
できません。
だったら、 聞きなさい。 調べなさい。 練習しなさい。
ここは、学校じゃないんだよ
勉強する環境は整えているつもりだ。
本もかなりそろっている。 雑誌も毎月何冊も届く。聞かれれば、きちんと答えているつもりだ。
セミナーも行きたいといえば、休みをあげている。
しかし、反応が悪い。
そんなんじゃいつまで経っても一人前になれないよ。 と思ってしまう。
割り切ってしまえば良いのかもしれない。勉強するのもしないのも、本人しだいだ。
でも、そうはいかない。
預かった以上責任もある。
また、『あの病院に3年もいたのにそんなこともできないの。』
なんていわれれば自分の恥にもなる。
しかし、最近はそう思わないようにしている。
最初の一人目を預かって時は、どうしていいのかわからなかった。
自分が教わった通りに教えた。
最初にひとつの課題を出して 、それをクリアしなければその先をさせなかった。その間何も言わなかった。 答えが返ってきたら次の課題を出した。
その繰り返し。 そして、あまりにも答えが返ってこないと雷をドカン。
今は、こういうやり方はだめらしい。
ひとつ ひとつ マニュアルを作って丁寧に教えないといけないらしい。
そうでないと、すぐにやめてしまう。 そして。
『あそこは、何も教えてくれない。勉強にならない。』 と言われてしまう。
そうじゃないだろう。 自分たちの学ぶ姿勢がないのだろうと言いたい。
しかし、どうもそれは通用しないようだ。
でも、田舎にはなかなか来てくれない。 万年、獣医師不足だ。
おそらく、若い獣医師は勘違いしているのだろう。
東京、大阪が最先端の獣医療だと。
確かにそういう病院もある。今の日本の最先端だろう。
でも多くの病院はそうではない。
大学病院や最先端の病院が近くに多くあるために、ちょっと難しい症例はすぐに紹介してしまう。そのため難しい症例をあまり診なくなる。
それが悪いのではない。それが患者側の要求なのでそれでいい。
しかし、勉強にはならない。
そして、田舎でまじめにがんばっている病院の医療水準は以外と高いということも知らないのだろう。
簡単に二次診療に紹介できない為、自分で何とかしなければいけないのだ。
若い獣医師に少し考えてほしい。
もっと田舎においで
今の若い人たちは恵まれすぎている。ハングリー精神がない。
こんなことを書くと、年寄り臭いと言われそうだが、 仕方がない。
昔は安い給料で24時間働かされて、劣悪な労働環境だった。
早く、一人前になって(技術を盗んで)やめてやると思っていた。
そして、他の病院にも率先して手術を見に行った。
しかし肝心なところになると、手術室を出された。何度も悔しい思いをしたことを覚えている。
今は、情報は比較的オープンになった。
しかし、以前はそうではなかった。
○○先生(有名な先生)の技術は門外不出と言われ、一門の先生はその情報が外部の先生に漏れるのを極端に嫌った。
一門でなかった自分はその情報を得ようと躍起になっていたことを覚えている。
このことは、決して良い事ではない。
ただ、情報とは苦労して得られるもので、黙って口をあけていれば得られるものではない。 と言うことを少しはわかってほしい。
時代は変わり、いくらでも情報は手に入る時代になった。
おそらく、そんな時代になったからハングリーさがなくなったのだろう。
話が逸れてしまった。元に戻そう。
そんな時代に、そんな若いスタッフに、仕事をしながら教育をするのは難しい。
ひとつひとつ丁寧に、本まで見つけて、もってきて、『ここに詳しく書いてあるから読みなさい。 』と、 かなり気を使っている。
反応が悪くとも、怒ってはいけない。
同じ事を何度言っても、切れてはいけない。
忍耐である。
また、いろんなことをさせてあげたいのだが、そうもいかない。
実習ではないから、出来るまでさせる訳には行かない。
実際の患者さんであり、命もかかっている、お金ももらっている。
そんな中、経験も積ませなければならない。
結構大変だ。 犬猫にとっては迷惑な話だろう。
ここまで書くと無能な人間のように思われるがそうではない。
仕事はきちんとしてくれる。自分の出来ることは一生懸命働いてくれる。
性格も悪くはない。
今、他に獣医師のスタッフがいなければ、病院は成り立たない。
これは、あくまでも、教育の問題であり、レベルアップの問題だ。
それを考えなければ何の問題もない。
1年目、2年目の獣医師を、注射の打てるAHT。
3年目以降の獣医師は自分がいない時の変わり。
と考えて、その獣医師がひとり立ちすることを考えなければ、別に悩む必要はない。
それにしては、少々給料が高いが。・・・・・
他の先生からお前は考え過ぎだ。 と言われた。
そうかもしれない。
でも、簡単に割り切る事は出来ない。
スタッフを仕事の道具みたいに考えたくはない。
技術職は常に刺激を受け、向上心を持っていなければいけない。
そのためにスタッフにも、常に刺激を与え続けなければならないと思う。
それが、教育だ。
それが病院全体の活気につながっていくのではないだろうか。
大変まとまりのない文章になってしまった。
自分自身に結論が出ていないため、書いているうちに何を言いたいのか自分でも解らなくなってしまった。
矛盾のいっぱいある文章だが、勘弁頂きたい。
おそらく、何を言いたいのかわからないと言われしまうだろう。
でもそれが、今の自分の迷いそのものなのだ






